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1.ジョナサン・エドワーズの肖像画 Jonathan Edwards
エドワーズの生前に描かれた肖像は一つだけしか現存していない。ボストン在住のバッジャー (Joseph Badger, 1708-1765) がストックブリッジ時代に描いたとされるもので、現在イェール大学に所蔵されている。バッジャーはホイットフィールド (George Whitefield, 1714-1770) を含む同時代人の肖像を百人以上描いているが、私の見たものはどれも似通った絵に仕上がっている。目を見開いて唇を引き締めた像で、いかにも冷厳なイメージである。そのため、後のエドワーズ愛好家たちには好まれなかったようで、この絵に基づいて何枚かの修正像が描かれた。これはその複製の一つで、現在プリンストン大学のマクリーン・ハウス (Maclean House) 内に掛けられている。2003年4月撮影。

4.「エドワーズ楡」 EdwardsElm
エドワーズ牧師館敷地内に立っていた楡の木の断片。1913年に倒れた。 ノーサンプトン公立フォーブス図書館 所蔵。ただし、展示していたのは遠い昔で、今は裏の倉庫に雑然と放置されている。図書館員の好意により、埃をかぶったそれらの「エドワーズ関連品」をいろいろと見せてもらった。

5.エンフィールドの会衆派教会 Congregational Church in Enfield, CT
「大覚醒」のさなか1741年7月8日、エドワーズはコネチカット州エンフィールドのこの教会で、「怒れる神の手の内にある罪人」という説教を語った。ただし、現在の同教会はあまりエドワーズのこの説教で知られたいとは思っていないようである。「 見聞録 13 」を参照。

6. 「大覚醒」記念碑 The Great Awakening Boulder
これは、大覚醒とエドワーズの説教を記念して、エンフィールド教会敷地内に置かれていた碑石である。この写真は1991年に撮ったもので、現在は置かれていない。なお、刻まれているのは、以下のような文章である。 "This boulder marks the place where stood the second meetinghouse of the First Church of Christ in Enfield built A.D. 1704 and used for worship until 1775. In this meetinghouse on July 8 1741 during the Revival known as the Great Awakening Jonathan Edwards preached his celebrated sermon "Sinners in the Hands of an Angry God."

7.エドワーズの自筆説教原稿 Edwards' Sermon Manuscript
これは1737年4月13日という日付が入っている。文字の小さいことに驚くが、エドワーズは細心の注意を払って説教原稿を用意した。メモ書き程度の草稿で説教するようになったのは晩年である。おかげで後世には膨大な草稿が遺された。ニューイングランドでは説教は2時間の長さであることを記憶されたい。ちなみに、彼の前任者ストダートの字はさらにいま一段小さく、書くのも読むのもほとんど職人芸である。「 見聞録 9 」を参照。

10.エドワーズ通り Edwards Place, Princeton, NJ
ニュージャージー州プリンストンにある「エドワーズ通り」。ただし、エドワーズを彷彿とさせるものは何もない。彼の住んだ家は道を隔てたプリンストン大学構内にあり、そこに上の 1. と 2. の肖像画が飾られている。向こうに見えるのは大学の売店(通称 "U Store")が入った建物。(2008年3月追記: 昨秋見たときには、"U Store" がメインストリートへと移転するという広告が出ていました。かつての学生向けショップがますます観光みやげ店化してゆきそうです。)