エドワーズ資料の公式サイト

ジョナサン・エドワーズ学会公式ホームページ

これまでのエドワーズ学会の活動やこれからの予定などが掲載されています。投稿もできるようになっており、エドワーズに関心をもつ研究者たちがコメントを載せています。わたしも乞われて一度書きました。

「ジョナサン・エドワーズ・センター」

上記全集と、それに匹敵する量の膨大な未出版原稿が、すべてウェブに載せられて公開されるという、未曾有の大胆なプロジェクト。2005年1月のアメリカ教会史学会でお披露目され、その出席者を中心にベータ版の運用が始まりました。25,000 ページに及ぶエドワーズの説教も、すべてオンラインで読めるようになります。

「ジョナサン・エドワーズ・日本センター」

2013年9月に開設されたアジア初・日本初のグローバル・センターです。国際基督教大学に置かれていますが、内外の研究者・専門家たちの連携拠点となります。現在所員は大西直樹先生、増井志津代先生、Bruce Davidson 先生、とわたしの4人。

イェール大学出版局『エドワーズ全集』ページ

エドワーズ研究を志す者が必ず揃えなければならない第一次資料。最新の26巻までが出版されています。ハードカヴァーは100-200ドルもしますが、何と、ペーパーバックが出始めました!

エドワーズの詳細な暦年表

イェール版全集の責任編集者ケン・ミンケマが精力的に作成した、詳細なエドワーズ年表。

周辺資料図書館

イェール大学バイネッキ図書館

エドワーズ草稿の大部分が所蔵されている稀覯出版物図書館。特に、Digital Images Online でエドワーズを検索すると、多くの手書き文書を写真で見ることができる。

所蔵品例「エドワーズの教会辞任説教」(1750年7月1日)Beinecke Rare Book and Manuscript Library, Yale University (Record Number 2014015)

これらを原稿として読むことは至難の業であるが(「見聞録 6」を参照)、幸い主要な文献については研究者たちが解読ないし判読してくれてある。その第一人者は何といっても Thomas Schafer 教授である。すべてのエドワーズ研究者がそうであるように、私も彼には文献上も個人的にも多大な学恩を受けた。まだ Miscellanies が出版されておらず、Townsend に載っているもの以外は、すべて彼のタイプ原稿で読ませてもらう他になかった時代である。

プリンストン大学図書館エドワーズ・コレクション

プリンストン大学図書館がエドワーズ生誕300年を記念して開いたコレクションの展示。同図書館稀覯文書資料室には、エドワーズ自筆の手紙や草稿、大覚醒時代やプリンストン時代の文書などが保存されているが、ここにその一部が写真で公開されている。彼の弟子ジョゼフ・ベラミや娘婿エアロン・バーの書簡もある。「見聞録 19」を参照。

コネチカット州サウスウィンザー町公式ホームページ

コネチカット州サウスウィンザーの町史に、父ティモシー・エドワーズについての記述があります。ティモシーは、この町が最初に招聘した牧師で、アン女王戦争時代にはチャプレンとして従軍もしています。ジョナサンは十人の姉妹たちと一緒にここで少年時代を過ごしました。「見聞録 5」を参照。

ノーサンプトン歴史博物館

エドワーズに限らず、ノーサンプトンの町周辺の歴史探訪ができる。魔女裁判、エドワーズの弟子ホプキンズらのかかわった奴隷廃止運動、先住民の生活、信仰復興のさなかに自殺したジョゼフ・ホーリーの墓碑などを見ることができる。「見聞録 12」を参照。

ノーサンプトン公立フォーブス図書館

こちらはエドワーズを目当てに行くのだが、公共図書館としての機能の他に、二階は主にクーリッジ大統領 (Calvin Coolidge, 1923-29) の記念図書館となっている。エドワーズ関連のものは、どちらかというと倉庫のような非展示品所蔵室に押し込まれており、所蔵品をよく知った図書館員の好意で見せてもらうことになる。1991年に行った時に親切にしてもらったこの方は、2003年に行った時にもおられた。「見聞録 9」を参照。

その他のエドワーズ文献サイト

<葡萄の実>ほん訳ミニストリー

エドワーズの3文献が日本語で読めます!トップページから入ったら、それぞれ次の項へ進んでください。

  • 「聖書講解・注解」→ジョナサン・エドワーズ「キリスト者の愛」(Charity and Its Fruits)
  • 「キリスト者生活」→ジョナサン・エドワーズ「宗教感情論」(Religious Affections)
  • 「キリスト者生活」→「ジョナサン・エドワーズの決意」(Resolutions)

このサイトは、「英米の福音的なキリスト教著作」、特に「ジョナサン・エドワーズ、J・C・ライル、C・H・スポルジョン、ジョン・オーウェン、トマス・ワトソン、ジョン・ニュートン、チャールズ・ホッジ、リチャード・シブスなどの古典的な名著」を翻訳・紹介する渡部謙一氏のサイトです。翻訳のご努力に感謝いたします。

キリスト教古典ヴァーチャル図書館

エドワーズの多くの文献が電子テクストで読める。この図書館は膨大な量の古典をアップロードしてあるので、手元に本がない時など、何かと便利である。リーヴに出た時にはお世話になった。しかし、テクストは、Banner of Truth 社からのもので、批判的校訂を経たものではない。学問的に使用する際には注意が必要である。エドワーズのテクストは、この他にもあちこちのウェブに載っている。福音主義系のサイトが熱心で、説教などは多いが、神学的著作まで載せているところは少ない。

エドワーズ研究の個別サイト

ジェリー・マクダーモット氏(Beeson Divinity School, Samford University)

わたしのエドワーズ理解を発展させて新しいエドワーズ像を提示している。Jonathan Edwards Confronts the Gods: Christian Theology, Enlightenment Religion and Non-Christian Faith (Oxford University Press, 2000) が最近著で、エドワーズがキリスト教以外の諸宗教にどのような態度を取ったかを論じている。他に、「宗教観から見たフランクリン・ジェファソン・エドワーズ」、「世界諸宗教の理解におけるエドワーズとジョン・ヘンリー・ニューマン」など、彼の最近のエドワーズ論文が読める。

グレッグ・ギルバート氏(南部バプテスト神学校)

こちらはわたしのエドワーズ理解にやや批判的です。Greg D. Gilbert, "The Nations Will Worship: Jonathan Edwards and the Salvation of the Heathen" Trinity Journal (Spring, 2002). 中身はあまり賛成しませんが、何といっても内容が直接ウェブ上で読めるのがいい。これに対して、上掲のマクダーモット氏がレスポンスを寄せています。これも全文無料で読めます。

『エドワーズ説教集』の書評

The American Religious Experience の書評欄です。近年出版されたエドワーズの説教アンソロジーが上記友人の Gerry によって書評されています。Wilson H. Kimnach, Kenneth P. Minkema and Douglas A. Sweeney, eds. The Sermons of Jonathan Edwards: A Reader (New Haven and London: Yale University Press, 1999). もちろん、彼はその中で自分もわたしも忘れずに触れています。エドワーズが、オランダ改革派の正統主義神学者たちを介して、いかにカトリック神学に深く触れていたか、ということが紹介されています。
なお、わたしの著作に対する英語圏での書評や批判などは、ここにまとめてありますのでご覧ください。最近のは手が回らなくて付け足していません。

お知らせ

Oxford University Press から After Jonathan Edwards という共著を出すことになりました。その中でアジアのエドワーズ研究者を紹介します。ご関心のある方、情報をお寄せください。→2012年夏、ようやく出版されました(こちらを参照)。